SLBが見た、読んだ、本や映画などを評価するブログ。
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かなり分厚く、ラノベなら3冊相当。
結構読み終わるまで時間がかかりました^^;
あらすじ-
19年前の大阪の質屋殺し。
迷宮入りしたこの事件に関係した
少年と少女が歩んだ道は…。
絶望の白い光の中、魂の荒野を行く男と女を、
叙事詩的スケールで描く傑作ミステリー長篇。
評価は67点。
割と低めの点数です。
正直言ってだらだらと無駄なこと書きすぎじゃないかな、と思いました。
これが評価の低い原因です。
ほのかに結びついてる-というのを思わせるための
長さだと思いますが、でもやっぱり長すぎる。
長編が嫌いなわけじゃないですが、なんだかなぁと思います。
あとやたら多い性描写。
事件の最後は性描写に結びついてるのがほとんどだった気が・・・。
確かに性描写にこだわる意味も多少は理解できますが、
「これは電波じゃ見せられないでしょ」と読んでて思うほど多い。
以上が33点分。
67点分は文体の綺麗さ。
繊細で人間の心情が綺麗に書かれてる。
どす黒い心情ながらも、人物の心を繊細にリアルに書かれています。
さっき書いたSLB的に駄目だと指摘した長さがあっての
繊細さだと思います。とにかく美しい。
登場人物の割り切りもすごい。
どうやったらここまで人物の心情分けられるのか。
そう思わせるような様々な登場人物。
雰囲気はダーク。
ですが文体からは人物の心情、関係が繊細に書かれているのがわかる。
じっくり小説を読みたい。
リアルできれいな文体に触れたい。
そういう人がいたら薦めたい小説でした。
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